第22回日本正常圧水頭症学会

第22回日本正常圧水頭症学会
会長　佐々木真理
岩手医科大学医歯薬総合研究所
超高磁場MRI診断・病態研究部門教授

　第22回日本正常圧水頭症学会を2021年2月20日(土)～28日(日)に開催いたします。新型コロナウイルス感染症の昨今の感染拡大状況を鑑み、全面Web形式とさせていただきました。

　本大会のテーマは「正常圧水頭症の深淵に迫る」です。国内における特発性正常圧水頭症を代表とする正常圧水頭症の疫学・診断・治療に関する進歩は目覚ましく、診療・研究の両面で日本が世界をリードしているといっても過言ではありません。一方、病因の根幹をなす脳脊髄液や脳間質液の動態生理については不明の点が多く、病態の本質に今一つ迫ることができない状況が続いていました。しかしながら、近年になって脳老廃物排泄機構や頭蓋内水動態に関する新知見などが次々と報告され、いよいよ正常圧水頭症の病態の深淵に迫ることが可能になってきたように思われます。

　特別講演では、国立循環器病研究センター脳神経内科部長猪原匡史先生に脳内老廃物排泄系の障害と認知症との関係について、北海道大学画像診断学教室教授工藤與亮先生に¹⁷Oによる新しい水動態イメージングについて最新の知見をご講演いただきます。また、シンポジウム2件、共催セミナー2件、一般演題（口演）などの充実したプログラムを予定しております。これらのセッションは2月20日（土）～21日（日）にウェビナー形式でライブ配信するとともに、一部を除き後日会期中に見逃しオンデマンド配信いたします。一般演題（ポスター）は会期を通してのPDF形式オンデマンド配信とします。また、会期前日の2月19日（金）夕刻にはプレミーティングセミナーをウェビナー形式にて開催する予定です。

　従来と異なる開催形式でご不便をおかけすることがあるかと思いますが、実り多い学術大会となりますよう、多くの皆様の積極的なご参加をお待ちしております。